2014年1月29日水曜日

AS-S25T-W (Fujitsu エアコン) ※暖房時39時間連続




メーカー:富士通ゼネラル
型  名:AS-S25T-W
製  造:2008年


スペックです。


2008年に購入し、いまだ自室でがんばっているエアコンです。

これまでに2回消費電力測定を試みて投稿もしていますが、今
回は暖房時の39時間連続実験になります。
データ取得間隔は1秒です(エクセルファイル約14万行です)。
消費電力と同じグラフに表示する為に温度は全て測定数値を
10倍してグラフ化しています。
逆に消費電力は1/10しています。

外気温は窓のアルミサッシ(屋内側)に温度センサーを固定し
て測定した数値なので厳密には外気温より高いです。
設定温度は18℃ですが、温度センサーがエアコンに近かった
ので測定温度は若干高くなっています。



全体


まず目に付くのは、消費電力が運転開始直後だけ突出して高
い点だと思います。
実はこのエアコンに限った話ではなく、今時のエアコンは同じ
ような運転パターンです。
逆に言えば定格消費電力が高いのはこの部分のせいです・・・


省エネ性能さえ上がれば関係ないと思います?

最近のエアコンは専用コンセントを要求しますよね。
理由は定格消費電力が高く共用コンセントは危ないからです。
当然エアコンとは別に工事費が数千円発生しますが、エアコン
の価格には拘る人でも工事費は「必要だ」と言われるとあっさ
り納得してると思います。

さらに、電力会社との契約アンペアが高いほど基本料が高くな
ってしまいますが、ピークが高い家電が多くなると契約アンペア
を低くできません。

電力会社にとっては理想的な省エネですよね・・・


温度だけです。


外気用の温度センサーに室温の影響がかなり出ています・・・
実験方法をもつちょっと考えないとダメだな orz
それはともかく、室温がほぼ一定に保たれている点は優秀です。


消費電力量です。


前半ほとんど稼動してない影響であまり参考にならない内容に
なってしまいました・・・


俯瞰すると消費電力のグラフが見難いので、何ヶ所か拡大して
部分ごとに見てみましょう。
 1.運転開始直後
 2. 0時~24時の24時間(まる一日)
 3. 1時~ 7時(就寝中~起床まで)
 4.14時~20時(外気音の変化が大きく見える部分)
 5.運転終了時

1.運転開始直後


先に述べた通り、運転開始直後の消費電力が突出してます。
(ピークは約1,270W)
ところが、5分ほどで一気に下がってその後は300W前後で
推移しています。
以降は温度が下がったら少し動作を繰り返しますが、ピーク
は600W代です。

上のグラフを400Wでカットしました。


室温は運転開始直後から上昇し始めて20℃前後まで上がっ
ています。

上のグラフをさらに20Wでカットしました。


赤く囲んだ部分はコンセントを挿してから運転開始までです。
待機電力は約2Wになります。

緑で囲んだのは温度が設定温度になったのでエアコンが温度
監視してる状態ですが約6Wで推移しています。


2.0時~24時(まる一日)


山と山の間隔が違っており、夜は狭く昼間は間隔が開いてます。
日中は外気温が高く、人が活動してるし他の電気製品による
熱もあるので室温は高めになります。
逆に就寝中は外気温が下がり、人も他の電気製品も動いてな
いのでエアコンががんばることになります。
開始日の夜6時間近く動作してませんが、この日は珍しく外気
温が高めでした。

500~600W付近がピークですが一定していません。
アバウトですが、間隔が広いほど低く狭いほど高く見えますね。
250~300W付近にも段差があるようです。

上のグラフを300Wでカットしました。


250~300Wの段差は外気温と相関があるようですね。
黄緑で囲んだ辺りには相関が見られます。
ちなみに、谷の部分は全て6W前後で推移しています。


3.1時~7時(就寝中~起床まで)


外気温で下がった分だけエアコンが動作しているようですね。
他の温度変動要素がないので非常にきれいに揃っています。
室温は20℃をキープ、外気温は徐々にさがっています。

上のグラフを12℃~21℃でカットしました。


室温と外気温の推移がよくわかると思います。


4.14時~20時(外気音の変化が大きく見える部分)


1~7時よりも間隔が不規則ですね。
ちょっとコレだと温度変化がわかり難いな・・・

上のグラフを8℃~21℃でカットしました。


室温の制御は見事ですね・・・外気温の変化を受けてません。


5.運転終了時


後半のぴょんと出ている部分からが停止プロセス、停止ボタン
を押すと一瞬260W近くまであがっています。

上のグラフを20Wでカットしました。


赤く囲んだ部分は停止プロセスとフィルター自動掃除中です。
終わったら停止し待機電力は0.4W前後でした。

最初にコンセントを挿した時の待機電力は2W、1回使って停
止したあとなら0.4W前後・・・つまり使った後も挿しっぱなし
なら待機電力は0.4W前後なので気にするほどでもないです。


ざざっと流しましたが、

省エネ性能だけじゃなく定格消費電力も重要です

消費者が注目しないとメーカーは考えを改めません。
10年前の製品と比較して優位性を目立たせたり、実験室でし
か成立しない理想的な条件下での消費電力を謳ったりする前
に本当に消費者の目線で製品を作ってほしいですね。

省エネは性能より部屋の断熱が重要です

動作から考えると、エアコンは部屋を暖房するというより保温し
ているというのが正しいです。
つまり、冷えなければそれだけ動作しないので省エネですね。
戸や窓の隙間に隙間テープを貼ったり、厚めのカーテン、窓の
断熱フィルムなど検討してみてはいかがでしょう。

掃除のし易さも大事です

掃除不要を謳う製品がありますが完全ではありませんから過信
は禁物です。
店頭でどこまで中を開けて掃除できるか実際に確認しましょう。
室内機のフィンが完全に露出してエアコン洗浄スプレーが使える
形状のものが望ましいです。


家電の消費電力測定履歴は こちら です。


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