HL-560 （富士琺瑯工業 パネルヒーター）

メーカー：富士琺瑯工業株式会社
型　　名：HL-560 (パネルヒーター)
製　　造：？　（生産国表示無し）


お風呂場等に設置する遠赤外線パネルヒーターです。

★琺瑯（ホーロー）？
　簡単に言うと、金属表面にガラスを焼き付けたものです。
　錆とか傷に対する耐久性が金属単体よりも高くなるので、や
　かん・鍋等の家庭製品から道路標識まで世の中幅広く使わ
　れています。



CARASARA というブランドです。



スイッチのオンオフのみととてもシンプル。






【仕様(メーカーHPのHL-560・25Wより)】
　・寸法：W55×D25×H72cm（脚含む）
　・重量：4.8kg
　・電力：250W（ON/OFFスイッチ付）
　・費用：約6円/時間
　・温度：約80℃
　・制御：バイメタル式サーモスタット、ON/OFF制御
　・安全：過昇防止装置器バイメタル式サーモスタット

製品には１００Ｖ２００Ｗと記載されています。
どうやらHL-560には複数のバージョンが存在し、以前は２００
Ｗの製品もあったと推測されます。



実験時間は約１時間５０分です(データ取得間隔は１秒)


約１７Ｗ幅で変動しておりほとんど公称値をオーバーしてます。
機能は単純なヒーターなのでオンオフのみ、制御の類はない
ようですね。


電圧との相関を見てみましょう。


電圧１Ｖの変動で消費電力が約４Ｗ前後変動しているようです。
ただ、電圧１００Ｖでも消費電力は明らかに２００Ｗを超えてます。


温度変化を見てみましょう。

実験条件
　・室温２２℃の８畳和室
　・パネルの表裏中央部にセンサーをテープで貼り付け

円筒形の温度センサーを貼り付けただけなので実際の温度よ
りも低めに測定されている可能性があります。
それでも５５℃はあるので子供のいる家庭では使用に注意が
必要ですね。


パネルヒーターや電気ストーブ（電源を入れるとオレンジに光
る）は原理上電圧による消費電力の変動が不可避です。
しかも、使っている電力が大きい分変動幅も大きくなります。
１００Ｖ○○Ｗと記載されている場合日本の電圧規格が１０１±
６Ｖの為、今回の実験結果のように消費電力は変動します。

特に電源タップで使う場合、仮に挿している電気機器の消費電
力の合計が計算上１,５００Wぎりぎりでも実際は超えてしまうケ
ースもあります。
そのまま使うとケーブルやプラグが発熱し溶けたり最悪ショート
して発火に至る可能性があり非常に危険です。
余裕をもった配線を考えましょう。


家電の消費電力測定履歴は こちら です。