2013年1月27日日曜日

X40L (XLEDIA LED電球 40W相当電球色)



メーカー:XLEDIA Corporation(台湾)
      ※販売元:桐生株式会社(正規代理店)
型  名:X40L
製  造:?(購入は2012年12月) Made in Taiwan

QRJAPAN(楽天市場) で1,400円でした。




■仕様■
光束:485ルーメン
色味:電球色
寿命:40,000時間
電力:7.4W








珍しく保証書が付いています。
ふむふむ・・・1日6時間点灯で1年間保証だそうです・・・って

保証はたったの2,190時間です

LED電球の真実がここにあります。
寿命が40,000時間?10年間交換不要?

ヾ(≧▽≦)ノ 信じるなんてバカじゃないの?





今回は温度測定を3回行っています。
なぜかといえば、パッケージにも記載がありましたが こちら
のHPにもう少し詳しく記載されています。

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TTR(トンネル熱阻)技術
私たちはLED電球の熱を効果的に放出する特殊技術を発明し
ました。
この技術によってLED電球が低温に保たれ、LED照明の性能
が大きく向上しました。
私たちはこの技術を「トンネル熱阻」と呼び、略称「TTR」と称し
ています。
この技術はサーマルトンネル効果を利用して、空気分子を放
熱板から逃がし、LED発光体で生まれた熱を効率的に放出さ
せるものです。
この技術によってLED照明器具の温度を15℃下げ、重量を60
%減らすことに成功しました。
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ドクター中松ばりに胡散臭いのですが・・・
ちなみにこの製品の重量は125gです。

60%減らしたという事は・・・以前は約313g?

そんな電球つけたら照明器具が心配です・・・


まずは温度センサーをこんなふうに付けました。


実際の器具に取付けて測定しました(これはグラフ2a・2b)


上向きにしたらどうなるかも試しました(これはグラフ3a・3b)


いつもの温度測定もやっています(グラフc・d)
カバーを付けて撮影し忘れましたが、測定はこれにカバーも付けています。




実験時間は約1時間50分×4回です(データ取得間隔は1秒)


消費電力は最初少し公称値を超えていますが最終的には公
称値以内に納まってます。
ただし、0.5W程度のばらついているという事は電圧の影響を
受けている可能性がありますね。

次に温度、発見としては器具に取付けた状態で
 電球を下向きに点灯:カバー付近温度口金付近温度
 電球を上向きに点灯:カバー付近温度口金付近温度
と、向きで温度の高い部分が逆転している点です。
暖かい空気は上昇します。
下向きの時は電球と器具の隙間しか空間(熱の逃げ場)がない
為に温度があがるが、上向きの時は発生した熱が器具内に篭
ず部屋の中に逃げるので下向きよりも温度が低い。

つまり、取付けられた照明器具と周囲環境が全てであってTTR
がどんな理屈だろうとたいした効果は期待できないと思います。
まぁ小難しい名称付けたり〝空気分子を放熱板から逃がし〟な
んて表現してる時点でマイナスイオンと同じ臭いがします・・・
(そもそもTTRって本当に効果あるの?)


電圧との相関を見る為に1回目のデータを抜き出しました。


黄色は変動幅が見えるように電圧値そのまま、最大103.3V
ですね。
相関がわかりやすいように電圧値を弄って傾向を見やすくした
のが赤い線、電圧値に合わせて消費電力も変動しているのが
わかりますね。
0.5Wでどの程度光束が変動するのかわかりませんが、電圧
変動が激しければ多少なりともちらついている可能性があります。


所詮電球です。
LEDそのものや素材ならともかく、放熱で革新的なものが今更
でてくるわけがありません。

最初から否定はよくない?

でも結局は熱の発生そのものを抑えるか発生した熱をどっか
に捨てるしかありません。
どっかに捨てるにしても空気の自然対流に頼るなら照明器具
の形状が全てです、電球にファンでも付けて強制空冷するなら
話は別ですが。
実際問題、これまで測定してきた他社LED電球と比較しても特
に優秀なわけでもありません。

価格に見合うメリットは見出せませんでした・・・


分解投稿は こちら です。

電球関連の総合リンクは こちら です。


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